■「GTIN」って何?
「GTIN(ジーティン)」とは、国際的に決められている標準
商品識別コードのことです。
「Global Trade Item Number(グローバル・トレード・
アイテム・ナンバー)」の頭文字を取ってつけられた
ものです。
文字通り「グローバルに取引出来る商品番号」という意味
です。
■「JANコード」とどう違うの?
違いはなく、同じものです。
「JANコード」は「Japan Article Number(ジャパン・
アーティクル・ナンバー)」の略で日本の商品識別コード
を指しますが、JANコードも国際標準に則って付番さ
れていますので、
JTINコードの1つがJANコードなのです。
JANコードが日本の国番号が含まれた商品コードを指す
「通称」であるのに対し、
GTINは、JANやEAN、UPCなど日本、ヨーロッパ、
米国の標準商品コードを全て含む「国際標準コードの総称」
ということです。
ですので、JANコードを指して「GTINコード」と
いう人もいますが、通称か総称かの違いだけなので間違い
ではないのです。
■GTINを管理する機関
2005年設立の「GS1」がGTINを管理しています。
本部はベルギーにあります。
「GS1」の前身は「国際EAN協会(European Article Number International)」
です。
国際EAN協会は、1977年に欧州12ヶ国の流通業界と
コード管理機関により設立された、商品コードの国際
管理機関です。
2005年に国際EAN協会が改称され「GS1」と
なりました。
■GTINの活用範囲は?
1. これまで
GTIN(JAN)は、小売業の店舗において、
レジでバーコートをスキャンすることで売上管理や
分析に活用されています。
受発注や物流にも使用されています。
2.現在
実店舗ほど普及していませんが、一部のECサイト
(ネットショップ)でも商品識別のために使用され
ています。
しかし、顧客IDと紐づけた顧客購買履歴分析
ニーズが高まるに従って、
ECサイトにおいてもGTINの利用がより一般的
になりつつあります。
つまり商品マスタにGTIN(JAN)を登録する
流れが加速しているのです。
3.今後
WEB上では、商品識別からさらに進んでGTINを
キーに商品情報の伝達にも利用されるようになるで
しょう。
■まとめ
・「GTIN(ジーティン)」とは、国際的に決められている
標準商品識別コードのこと。
・GTINの1つがJANコードである。
・従ってJANコードをGTINと言う人もいるが、
これは間違いではなく正しい。
・GTINの管理機関はベルギーに本部を置く国際機関「GS1」。
・GTINは現在は小売の実店舗での利用が主だが、WEB上での
GTIN利用も進みつつある。
・今後は、GTINに商品情報が付加され、消費者に届けられる
動きがある。